TOP > 空き家の利活用事例 > 空き家利活用事例②【真鍋屋(愛称:MINDE)】
●四国のへそで
真鍋屋がある三好市は、徳島の最も西、四国の中央に位置し、山に囲まれています。
四国のほぼ中央に位置し、古くから交通の要衝として発展してきました。
ここ最近では、昨年にラフティング世界大会、今年はウェイクボードの世界大会が開かれており、国内外から多くの方が訪れています。
そんな三好市の中心部で、築100年以上の古民家で元たばこ商家だった旧真鍋家から寄付を受けた三好市は、地域交流拠点施設として改修しました。
そして、今年の6月、真鍋屋(愛称:MINDE)がオープンしました。
●建物が傾いていた!?
真鍋屋は母屋と蔵3棟を改修したものですが、
蔵を工事中、いったん骨組み(柱と梁と屋根)だけにしたときに、建物が傾いていたとか。
担当者の方は、台風時期に倒れてしまわないかと冷や冷やしたそうですが、無事に傾きを元に戻し、壁や瓦はやり替え、基礎や柱を補強しています。
古民家ならではの部分を残しながらも、使いやすく機能的にデザインされていました。
■継いだ柱
柱が特徴的で、できるだけ昔の柱を生かし、傷んでいる部分は取り換えて、柱を継いでいます。
■改修後の玄関
訪れた日は、気温が30度を超える真夏日でしたが、建物はとても心地よい風が吹いていました。
●いろんな「みんで」を体験する場所として
「MINDE」とは、
「寄ってみんで」(=寄ってみませんか)
「来てみんで」 (=来てみませんか)
「やってみんで」(=やってみてませんか)から名付けられたそうです。
「食べる」、「住む」、「学ぶ」、「働く」、「交流」などなど、いろんな「みんで」を体験することができるよう、様々な用途の部屋があり、利用することができます。
移住を検討している方の支援窓口や、中短期のお試し暮らしの滞在施設であるお試し住居、仕事のスタートアップを支援するお試しオフィス、トライスペース(貸店舗)、カフェレストラン、ミニマーケット、畳スペース、みんなのデスク(共用オフィス)、みんなのスペース(会議室)、日本酒酒場、お試し店舗があり、地元の人から観光に来た人まで楽しむことができる空間となっています。
■カフェレストラン
地元食材を使用した健康ランチ・カフェが楽しめる交流スペース。
お野菜中心の料理で、とても野菜が甘い!お客さん同士が顔見知りなんてことは当たり前?!
地元高校生が教室を飛び出し授業も開かれています。
■中庭
野外でマルシェやジャズコンサートなどを開催し、1か月で1000~1500人くらいの人が集まるのだとか。地元の人から観光客まで、集まり、にぎわいのある空間となっています。
■お試しオフィス
仕事のスタートアップ支援環境。
現在は市外から4社が共同で使用しているとのこと。
■みんなのデスク
仕事場・勉強の場として気軽に使えるスペース。
学生が自習のために利用することが多いとか。1時間100円は良心的!
■会議室
サークル活動や会議など、市民活動を支えるスペース。
ワークショップなど開催している。
■夜の交流「日本酒酒場」
地元酒蔵の名酒や四国を中心とした全国の旨酒と
徳島県の食材を使用したおばんざいがお楽しめる居酒屋さん。
夜な夜な移住者が集まる場となっているようです。
お寿司屋さんが出張してくれるなんてことも?!
<物件概要>
名 称 地域交流拠点施設「真鍋屋」(愛称:MINDE)
場 所 三好市池田町マチ2226番地3の1
用 途 地域交流拠点施設
整備主体 三好市
指定管理者 一般社団法人三好みらい創造推進協議会
構造・規模 木造一部鉄骨造 地上2階建て
H P http://minde.jp/
<取材時期> 2018年9月