TOP > 空き家の利活用事例 > 空き家利活用事例⑤「みんなの家 Asa居」
みんなの家 Asa居(暮らしのサポートセンター)
●寄り合いの場
鳴門市に 暮らしのサポートセンター「みんなの家 Asa居」がオープンしました。
地域にお住まいのお年寄りの方が気軽に立ち寄っておしゃべりしたり一緒にごはんを食べたり体操をしたりと、みんなが寄り合う居場所になっています。
●片付けもみんなで
施設は、空き家になっていた木造住宅を県外に住む所有者の方から「地域の役に立つなら」と提供していただいたもの。
家の中の荷物や中庭の草木など、鳴門市の職員や地域の人たちみんなで協力して片付けたそうで、暑い時期だったのでみなさん汗だくになりながらきれいにされました。
建物の改修として大きくは手を加えず、一部畳をフローリングに張替え、縁台や手洗いを設置するなど必要最小限にとどめ、住宅のアットホームな雰囲気を残したままとなっています。
●みんなでわいわい
「みんなの家 Asa居」は月・水・金の午前中にオープンしており、毎回15~16人程度が集まっています。
日によって、体操(いきいき百歳体操、太極拳など)、手芸、まかないなど用意されている企画もありますが、趣味を楽しんだりおしゃべりをしたり過ごし方は自由♪
食事は、ボランティアサポーターのみなさんが家ではなかなか食べられない食材を使ったり栄養バランスを考えたりと、いろいろと気を配った食事が提供されていて「これが楽しみ」という利用者さんもいるぐらい。
立ち上げた当初はバタバタとしたとのことでしたが、今では利用者やサポーターのみなさんでわいわいと体操や食事、おしゃべりを楽しまれています。
●ほかにも2箇所
鳴門市内には暮らしのサポートセンターとして他に、大麻町の一番札所・霊山寺の近くに「縁どころ」、撫養町の商店街に「くらサポむや いこい・なごみ」の2箇所もオープンしています。
「縁どころ」は古民家を、「暮らサポむや いこい・なごみ」は空き店舗を活用して、それぞれの地域の方々が思い思いの時間を過ごす場所になっています。
●「みんなの家」であり「わたしの家」でもある
「みんなの家 Asa居」は気軽に集まって人と話をすることで、自宅で一人きりにならないようにする狙いもあります。
元々は全然知らない人同士でもここへ来て顔見知りになり、段々と友達になっていく。
Asa居で過ごした後に一緒にカラオケに行く!なんてこともあるそうです。
サポーターの阿部さんが「今では、名前を覚えて呼んでくれるのがうれしい。和気あいあいとしている。『みんなの家』でもあるし『わたしの家』になった。」と笑顔で話してくれたのが印象的でした。
<物件概要>
名称 | みんなの家 Asa居 |
場所 | 鳴門市大津町木津野 |
用途 | 暮らしのサポートセンター |
整備・管理運営 | 鳴門市/大津木津第二層協議体(地域住民による組織) |
構造・規模 | 木造2階建て |
<取材時期> 2019年1月
※「暮らしのサポートセンター(暮らサポ)」とは・・・
地域住民自らが活動し、お互いに支え合い助け合う地域づくりを目指し、「居場所づくり」「介護予防」「生活支援」の3つの機能をあわせ持つ施設